こんにちは。心理占星術研究会のKyokoです。
『心理占星術』と銘打っていても、その中身は占星家によってかなり違います。
その違いをおさえておきたいですよね。
今回は、私が理解している範囲のユキコ・ハーウッドさんの心理占星学の特徴を、できるだけシンプルにお伝えします。
ユキコさんは日本人ですが
英国の占星家とご結婚されて現在はイギリス在住。
ユキコ・ハーウッドさんは、リズ・グリーンが校長をつとめるイギリスの心理占星術スクール『CPA』でディプロマを取得された方。リズ・グリーンは心理占星学のパイオニアですから、ユキコさんは、まさに心理占星術の源流のスピリットを受け継いでおられます。
アーキタイプ(元型)の概念を応用した心理占星学
リズ・グリーンは占星家である前に、ユング心理学者。
ゆえに、CPAの心理占星学はユング心理学の影響が色濃いです。
ユングは『アーキタイプ(元型)』という概念を提唱しましたが
ユキコさんは、このアーキタイプの概念を応用した心理占星学を教えてくださるのです。
- 12サイン(12星座)のアーキタイプを童話の登場人物に見出し
- 11天体(太陽系の10天体+カイロン)を神話の神々になぞらえ
- 12ハウスは神々の住む神殿に見立てる。
- アスペクトは神々のコミュニケーションにたとえる。
このように象徴のアーキタイプが生息する舞台設定をつくりあげると
各アーキタイプたちが、おのずから生き生きと動きはじめます。
さらには、相互にかかわりあいながら物語を紡いでいきます。
ただし….
アーキタイプが語る言葉を聞くためには、彼らと深く知り合わなければならない。
だからこそ、英国式心理占星学では、各象徴(アーキタイプ)への理解を深めることを重視します。
変化し成長していくアーキタイプに物語を語らせる
ホロスコープが読めないと嘆くひとたちは、ホロスコープのピースをバラバラに読んでいる。
けれども、パズルのかけらばかりを穴があくほど眺めても、全体像は見えてこない。
一方、ユキコ式でホロスコープを読めば、バラバラだったパズルを物語としてまとめあげることができる。そして、ユキコ式では、パズル(各象徴)は、固定的なものではなく、変化し成長していくアーキタイプ。アーキタイプが相互に影響しあいながら物語は紡がれていく。
ホロスコープは人生のある一瞬を切り取った『絵画』でも『写真』でもなく『固定的な運命』でもない。『場面がどんどん切り替わっていく物語』になる。各アーキタイプの個性を理解し、育て、活躍の場を与えることで、物語はどんどんスリリングな展開を見せていく。
このようなリーディングを可能とするのがユキコさんの心理占星学の特徴です。
占星家として創造力を発揮できる素地をつくる
惑星と神話の神々を結び付けて解釈するのは、心理占星術の世界では定番ですが
12サインのアーキタイプを有名な童話の登場人物に見出すやり方は、ユキコさんオリジナル。
そう、ユキコ・ハーウッドの心理占星学『第一部:12星座の光と影』は、他にはないユニークな内容です。
日本人は、海外の神話よりも有名な童話の方が馴染みがあるので、すんなり吸収していただけるでしょう。
ユキコさんの心理占星学がユニークな独自ワールドをつくることになったのは
リズ・グリーンの教育方針が『唯一無二の占星家』を育成することだったから。
リズの期待に応え、ユキコさんは、自分の言葉で語る占星家、自分ならではの占星術を実践する占星家となりました。
そして、教える側に立ったユキコさんご自身も、独自見解を生み出せる占星家を育てようとしています。
ユキコさんは自分の解釈を押し付けることが教育だとは考えません。
自分ならではの占星術を生み出せるだけの素地をつくることが教育だと考えておられます。
このような占星術への取り組み方が、英国心理占星学の源流が持つ特徴とも言えるでしょう。
まとめると、ユキコ・ハーウッドの心理占星学とは….
★ユング心理学の影響が濃い心理占星学
★特にアーキタイプ(元型)の概念をアレンジしている
★ホロスコープのパーツ(元型)をまとめあげ物語を紡ぐようにリーディングする
★自分ならではの見解(言葉)を持つ占星家を育てる
ユキコ・ハーウッドの心理占星学を学ぶなら
ぜひ、ユキコさんのスピリットに満ち溢れた『第一部:12星座の光と影』から学んでいただければと思います。
ユキコ・ハーウッドの心理占星学シリーズ
『第一部:12星座の光と影』↓