神話の神々を通じて惑星理解を深める
ユキコ・ハーウッドの心理占星学
第二部:惑星
ホロスコープを読むために最低限必要な象徴の知識に
≪サイン≫≪惑星≫≪ハウス≫≪アスペクト≫がありますね。
英国心理占星学を基礎から学ぶ心理占星学シリーズ
第二部では≪惑星≫をとりあげます。
占星術の世界で一般的に≪惑星≫として学び、ホロスコープに表示させるのは、太陽系の10天体。
≪太陽・月・水星・金星・火星・木星・土星・天王星・海王星・冥王星≫です。
けれども、イギリス心理占星学の世界では
太陽系10天体に加え≪カイロン(キロン)≫も基本のラインナップに加え
ホロスコープ上に常に表示させる方が多いようです。
ユキコさんも、そのひとり。
『第二部:惑星』では≪カイロン(キロン)≫を加えた≪11天体≫を教えてくださいます。
当講座では、各惑星と関連の深い<ギリシャ神話やローマ神話の神々>を通じて、惑星への理解を深めていきます。
惑星を擬神化することで、惑星の魂を感じやすく、表現しやすくなります。
また、それぞれの惑星の個性・差異が際立ちやすくなります。
この講座で、惑星が象徴するものにチューニングする回路をつくりましょう。
まずは、天文学や、惑星記号の意味をおさえてから、象徴感度を高める学びへと入っていきます。
ホロスコープを読んでいく上で大切なのが、惑星の公転周期。
月のように27日あまり(27,3日)で黄道上を一周するもののあれば、冥王星のように248年かけて一巡りする壮大な天体もあります。
このことを思うと、どの天体が「私」というパーソナルな個人に大きく関わり、どれが「集合体の一部」としての個人のサイキに働きかけてくるのか、その違いがよくわかります。
それぞれの惑星の意味を考える前に、この公転周期が表すものを自分なりにとらえてみましょう。
さらに惑星記号は基本的に円、半円、十字の組み合わせですが、それぞれの記号の霊的な意味についても考えます。
太陽系の天体の営みについてお話しします。
月食と日食のメカニズム。
ドラゴン・ヘッドとテイルと呼ばれる月の昇降点について。
また見かけ上の惑星の逆行現象は何故起こるのか?
さらに現在、<水瓶座時代の幕開け>と言われますが、地球の歳差運動によって生じる春分点の移動。
そこから生まれる2千年単位の<ツアイト・ガイスト>(時代精神)についても考えます。
ギリシア神話のアポロンは太陽の神。そして双子のアルテミスは月の女神。
ゆえにホロスコープの中の太陽は男性性、父性のシンボル。
本人が意識して努力してそうなろうとする究極の自画像を物語ると言われます。
一方、月は女性性と母性を表す。
私達が気を張っていない時、ふとした瞬間に出る無意識の反応を暗示します。
私達の生き様は、両親の人生に負うところが大きいのですが、大人になった今
改めて内面の父性と母性の折り合いをつけることは、豊かな未来の青写真のポイントに。
今回は、内なる父と母の統合にスポットを当てながら、ホロスコープの2本柱とも言える、太陽と月の性質を学びます。
この3惑星は、太陽が示す確固とした『自我』を築き上げていく上で、大切な旅のお供。
この三つが健全に表現されないと、太陽が表す自分なりの人生観が育たないわけです。
この回では、<個人的なテーマをあらわす内惑星=水星・金星・火星>の基本的な働きを見ていきます。
ギリシア神話のゼウス(木星)は全知全能の神。
よってホロスコープの中の木星は”幸運のありか”を示す。
一方、土星は<忍耐と孤独の星>と一般には解釈されているにも関わらず
木星と土星は<ペアの賢者>と言われます。この解釈は?
また木星の公転周期は12年。土星は29.5年。カイロン(キロン)は約50年。
こういったことから、いずれも人生の節目を表すのに適切な星、と私は考えます。
人生の分岐点で、どのように啓発と学びを得るか、考えてみましょう。
トランスサタ二アン・プラネット(天王星・海王星・冥王星)、訳して土星外惑星。
土星外惑星は、その公転周期が長いことから、世界・国家の動向と深く関わりがあると言われます。
そして私達一人一人が、その国家を構成して世界に貢献しているわけです。
ただし、太陽が表すしっかりした『自我』が育っていないと、この土星外惑星の表す世相の波に翻弄されてしまいます。
<個人と集合体の関わり>に焦点を絞りながら、土星外惑星の性質を考えましょう。この土星外惑星が個人のホロスコープの中で指し示す、その人の小さな自我を超えたチャレンジの課題も考えていきます
12星座(12サイン)には、それぞれを司る支配星が定められています。
<餅は餅屋>と言われるが如く、それぞれの神様(惑星)には持ち分(本来の星座)があります。
持てる資質をさらにスムーズに発揮できる星座に行くこともあれば、たまたま本来の持ち分とは大きく肌合いの違う星座にいってしまうこともある。
俗に言う<ミス・マッチ>です。
このミス・マッチの星座に行ってしまった神様がうまく表現されるには、自分なりの創意工夫が必要。
ここでは、そのユニークな表現方法をテーマに話を進めます。
ユキコ・ハーウッド